ネットビジネス成功物語 ~回顧録3~
元社員からの紹介で、
1人で売上3000万円を上げてるという
出会い系サイトのマネージャーと会うことなった。
今では渋谷や新宿をラッピングバスで宣伝するほど大きくなった老舗の
出会い系サイトでマネージャーをやっていた25歳のS君。
出会った第1印象は「チャラ男」
髪の毛を赤く染めて今でいう芸人の「EXIT」の相方にそっくりだ。
誰が見ても夜な夜なクラブで遊んでそうな男だった。
こんな奴が1人で毎月3000万円の売上を上げるのか?
S君の言う通り渋谷で事務所を借りてPCを10台揃えた。
そしてS君が引き抜いてきたオペレーター3人で出会い系サイト運営の準備は整った。
オペレーターとはサクラのことだ。
当時の出会い系サイトではユーザーがサイト内で課金をさせるために、
サクラと呼ばれるオペレーターがメールを何通も送り返信をさせるための台本が用意されていたのだ。
そのストーリーを作成するのがマネージャーの仕事であった。
S君はそのストーリ構成がズバ抜けて上手かったのだ。
出会い系サイトから現在はマッチングアプリと呼称が変わったが、
昔も今もやってることは何ら変わらない。
必ずどのサイトもマッチングアプリも、
サクラと言われるオペレーターは存在する。
「サクラゼロ!」なんて宣伝をしているがそんなの嘘でサクラは存在しているのだ。
サクラが違法かと言えばそれは違う。
立派なビジネス戦略としてサクラ商法というものは実在する。
集客は自分が担当しYoutubeでどんどん集客した。
運営開始してオペレーター3人でいきなり月商で700万円。
運営開始3ヵ月目で2000万円を達成。
その後運営サイトを3サイトに増加した。
オペレーションは全てS君に任せて、自分は集客だけに専念した。
運営開始半年で運営サイト3サイト月商3000万円に膨れ上がっていた。
ここでS君からある提案を受けた。
他の出会い系サイトで芸能人キャラを使ったメールで1億を上げてるサイトがあるので、
その手法を使いたいと相談をされた。
その手法は実在する芸能人の名前を勝手に使い、出会い系サイトで特別ポイントを購入させる詐欺的な手法であった。
昔から付き合いのあるAVプロダクションに声をかけて、
どこかお金に苦しい芸能プロダクションがないか探してみることにした。
その結果、どの芸能プロダクションも懐事情が厳しいことが分かった。
そしてある芸能事務所をM&Aで買収することにした。
その芸能プロダクションには、
多数のアイドルや女優が在籍していた。
さすがに現役の女優やアイドルの名前を使うことは本人からNGが出た。
が・・・・
元ジャニーズJrの青年が当時所属をしており、
出会い系のサクラをアルバイトをやっていたのだ。
本人の名前を出してオペする承諾をもらい、
すぐにキャンペーンで本人の名前を出してサイトに投稿すると、
1日に100件以上のポイント購入が入った。
全員が女性だった。
「凄い・・・」
今まで出会い系サイトは男性ユーザーがターゲットだろうと思っていたが、
女性ユーザーも多数存在していることを思い知らされたのだ。
すぐに女性向け出会い系サイトを立ち上げた。
サクラの自称芸能人を、とりあえず事務所に所属すればアイドルと名乗ることができる。
だから街角でちょっとイケメンの男性をスカウトしては、
事務所にアイドルとして在籍させた。さながらジャニーズ事務所の出会い系版だ(笑)
他の出会い系サイトでは絶対に不可能なサービスを実現することができた。
これが尋常ではない売上を計上した。
1サイトで月商5千万円!
当時運営をしていた出会い系サイトの1人当たりの単価が5千円であったが、
女性向けのサイトは1人当たり単価が3万円だ。
あっという間に年間で8億の売上になった。
しかし、なかなか出会うことができないため返金が相次いだ。
女性向けサイトは男性サイトと違い、返金率が30%近くあった。
そして、何度も警視庁生活安全課から呼び出しを受けてしまったのだ。
生活安全課に呼ばれて最初に言われた第一声のこの言葉を今でも忘れない。
言葉が見つからないのか、それ以上何も言われなかった。
とりあえず始末書1枚で終わったが、
翌月も翌々月も警視庁に呼ばれる常連になってしまった・・・
未成年を起用してる出会い系サイトの情報を教えてほしいという理由で(笑)
結局、出会い系サイトの運営、出会い系アフィリエイト、アダルトアフィリエイト、情報商材販売により4年間で、総額24億の売上げた。
会社倒産、自己破産後5年でグループ会社6社、総社員52名に膨れ上がるグループに成長した。
税理士からは毎年納税については煩く言われた。
しかし僕はある理由から頑なに納税を拒否したのだった。
その理由とは・・・
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