ネットビジネス成功物語 ~回顧録5~
ある日、ライブビデオの制作会社の人と仲良くなり、
サザンオールスターズのビデオを3本もらった。
しかし、当時住んでた浅草のボロアパートにはテレビもビデオデッキもなく、
生活費が苦しかったこともあり、近くのレンタルビデオ店に売りに行って、
生活費の足しにしようと考えた。
5店ほど飛び込み営業したところ、5店目が1本3000円で買い取ってくれた。
滅茶苦茶嬉しくなり、
調子に乗って、その後3店位回り営業したところ、
最後の店が残り2本をまとめて4000円で購入してくれた。
約3時間ビデオレンタル店を周り売上は7000円。
当時朝9時から18時まで倉庫のバイトをやって、
日当6,000円の時代だ。
これはいいバイトだ!
それからビデオ制作会社の人に、
10本くらい頼もうとしたところ、
もうタダで渡すことはできないということで、
ビデオを卸してもらう契約を交わし、
翌日からビデオ卸の販売業を個人で始めることにした。
3ヵ月目には月収で15万円くらい稼げるようになり、
その後、上野駅の路地裏にあるビデオ店に営業したところ、
アダルトビデオの仕入れ先なんて知らなかったが、
咄嗟に大丈夫ですと言ってしまったのだ。
ライブビデオの制作会社の知人に相談したところ、
アダルトビデオを取り扱ってる問屋を紹介してもらった。
そしてその問屋からアダルトビデオを卸してもらうことができ、
上野のレンタルビデオ店に営業したところ、
注文本数が一般作と比べ、
2倍どころか4倍から5倍の注文を受けるようになった。
アダルトビデオ最強だ!
アダルトビデオの威力に驚いた。
全国のビデオショップに営業しようと考え、
名簿屋からレンタルビデオ店のリストを購入し、
一斉FAXで配信したところ、
全国から注文がFAXでどんどん入ってくる。
親戚が亡くったことで一度地元の名古屋に帰った時のことだ。
たまたま通りかかったレンタルビデオ屋に行列が並んでいた。
当時はまだ店舗数も少なかった「ゲオミルダ」であった。
現在では「ゲオ」となり大手レンタルビデオに成長したビデオ店だ。
「なんだ、この行列は?」
お店に入ったら、当時発売して人気が出ていた、
人気ゲームソフト「バイオハザード」の予約待ちだったのだ。
折角入ったからには営業しようとお店の前にいたスタッフに声をかけたら、
忙しさの中、見事に邪険に扱われてしまった。
何とか食い下がり新作のサンプルジャケットを渡してその場を後にした。
翌日、当時借りていた秘書センターに電話があり、
その秘書センターからポケベルが鳴り、
折り返し電話をしてみるとゲオミルダの仕入れ担当者であった。
詳しく話を聞きたいということで本社まで出向いた。
そこで後ろに席にすわっていたオッサンが声を挟んできた。
すぐ飛び出して公衆電話から問屋に電話をして価格の交渉をした結果、
問屋と自分の利益を落とすことで商品を卸すことが可能になった。
帰り際にオッサンから名刺をもらったら・・・
何とゲオミルダ(現ゲオ)の創業者故遠藤社長(15年前に他界)であったのだ。
気が付いたら月間の売上が1000万円を越えていた。
池袋に借りたワンルームマンションの事務所には、
ビデオが入った段ボール箱で埋まり、毎朝8時には出社をして深夜3時から4時まで仕事をして家に帰り、
その日の8時には出社をして仕事をする生活が3年間続いた。
月商で3千万から多い時には5千万を1人で3年間続けた。
発注した商品を問屋から直送でお店に発送をしてくれるため、
営業に専念することができ、3年間で10億の売上を達成した。
アダルトビデオを毎月大量に販売していたため、
メーカーがご褒美として撮影現場に招待してくれた。
その時に撮影現場でお会いした監督が、
今ではネットフリックスで大ヒットしたドラマ「全裸監督」
の実在のモデルである村西とおる監督だったのだ。
しかし、その現場で当日来る予定の男優が
来なくなるというハプニングが・・・
村西監督と目が合い嫌な感じがした瞬間、
その矛先が俺の方に向けられたのだ。
<芝居なら役者の経験もあるからできるぞ!しかもギャラが1万円だ!モデルも可愛いしやってみようかな・・・>
そんなこんなで男優デビューを果たした訳だが・・・
芝居のシーンも確かに多かったけど、
問題は疑似のシーンだ。
疑似なんてやったこともなかったから、もう大変(汗)
スポインド右手に持って発射の振りなんてやったことないし・・
2度と男優なんてやろうと思わなかったが・・・
翌日知らないAV監督から連絡があった。
「村西監督ら紹介受けたんだけど芝居がいけるんだってね。ギャラ2万円出すから明日の現場お願いできないかな?」
2万円!?
金額に目がくらんでしまい(笑)、
結局翌日現場に行き男優2本目の出演を果たすことになった。
また女優も可愛いだろうと期待しながら現場に着いたのだが、
若い女優らしき女性がいない・・・
いるのは40歳くらいとどうみても60歳くらいの女性の2人がいるだけ、
ADから台本をもらい読んでいくと・・・
えっ、、、マジ・・・
何と企画が、、、近親相姦ものではないか!?
聞いてねーーwww
一気にテンションダウン
しかも相手の女優が60歳のおばあちゃん・・・
せめて40歳の女優さんにしてくれよ・・・
相手が母ではなくおばあちゃんが相手って、
どんな作品じゃーーwww
やっぱ断るんだった・・・
結局、その現場は、相手が60歳ということもあり、
当然元気が出るわけもない(笑)
もう呼ばれることもないと思っていたが・・・
またまた他の監督からも出演オファーが入ったり、
再度村西組の現場に呼ばれたりして、
気が付いたらAV男優だけで食っていけるようになっていた。
卸販売業は少しの間セーブするようにした。
その時期には、村西監督の現場で男優以外のスタッフとして、
カメラや照明、音声、編集、制作といった業務を叩き込まれて、
徐々に制作に興味を持ち始め、個人で始めた卸販売業を法人化にして、
AVメーカー株式会社オブテインフューチャーを設立した。
会社設立後は売上も前月比50%UPと、
笑いが止まらないほど業績が良かった。
しかし、こういった時にスキを見せていると、
足元をすくわれることがある。
設立後にとんでもない事件が起きたのだ。
続く・・・
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